今、ポーランドのゲームがアツい!
みなさん、ゲームしてますか?
ぬいぐるみ系へたっぴゲーマーコンビ、ごりくま(@gorikuma_games)です!
ゲームの開発元を語る際に、よく海外産のものを指して「洋ゲー」、国内産のものを指して「和ゲー」などと言いますが、一口に「海外」と言っても北米大陸から欧州、今では南米やアジアでつくられたゲームも多く見かけるようになりました。
今回はその中でもポーランドの開発会社と、そこで制作されたタイトルを見てみたいと思います。
ポーランド=ゲームっていう結びつきはあまりなかったけど、有名タイトルがけっこうあるみたいね
まあ、地図を広げてポーランドを指せって言われても100%正解できない自身があるけどな
ドイツのお隣さん。けっこうデカい。 出典:Google マップ
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主な開発会社と制作タイトル
CD Projekt RED
言わずと知れた、『ウィッチャー』シリーズの開発会社。
ポーランド産のゲームが注目されるようになった立役者とも言える存在です。
同社はロールプレイングゲームの開発に注力しており、複数のラインは持たず、一作一作に社内の全リソースをつぎ込んでいるというから、その熱の入れようは言わずもがなですね。
主要開発タイトル
『ウィッチャー3 ワイルドハント』
広大なオープンワールドのマップと、そこにきちんと息づいている住人たち。そして圧倒的なボリュームを持つテキストが評価されている一作です。
昨年にはNetflixで実写ドラマが放送開始し、それに伴って発売から5年経った今、Steamの同時接続者数が過去最高を記録するなど、いまだ話題に事欠きません。
「オススメのオープンワールドゲーム」などの題材では必ずと言っていいほど名前が挙がるタイトルで、間違いなくゲーム史に残る超大作RPGですね。
『Cyberpunk 2077』
『サイバーパンク2.0.2.0.』というテーブルトークRPGを原作として、CD Projekt REDが制作しているオープンワールドRPG。近未来の都市「ナイトシティ」を舞台に、主人公の”V(ヴィー)”を通して様々な謎や事件を追っていくゲームとなります。
中世ヨーロッパ風の世界や現代の都市を舞台としたオープンワールドは数多くありますが、近未来の都市を自由に探索できるものはあまりなかったのではないでしょうか?
2020年の4月に発売予定だったものが9月に延期となりましたが、ボリューム・クオリティともに磨きをかけているとのことなので、大いに期待できるタイトルとなっています!
11 bit studios
ポーランド勢の中でも新興となる開発会社で、かなり勢いに乗っている印象です。
現在リリースされている二本のタイトルは、ともにサバイバルゲーム。
しかしその主体となるのは、かたや戦時下における街の一市民で、もう一方は地球上に最後に残された一都市。
ミクロとマクロの視点で描かれるサバイバル作品は、両方をプレイすることで何か見えてくるものがあるかもしれませんね。
主要開発タイトル
『This War of Mine』
戦時下の街で、兵士ではなく「一般市民」としてサバイバルするゲーム。
病気や襲撃を受けた際の怪我などで、キャラの命はあっけなく失われます。反対に、自分が略奪した際に相手の命を奪った場合も、精神を病んでしまって最期を迎えたりします。
最前線で戦う兵士ではなく、一市民としての生存を賭けた視点で戦争が描かれるため、斬新な切り口のゲームとして注目を集めた一作です。
『Frostpunk』
大寒波によって地球上の文明がほぼ滅びてしまった世界で、地球最後の都市を守るサバイバルゲーム。
プレイヤーは地球最後の都市のリーダーとなって、住民に資源の確保や施設の整備を指示することになります。厳しい環境の下では思い通りにいかないこともあり、時には誰かを犠牲にするような難しい判断が必要となる場面も。
せっかくなら市民全体の安寧を保持したいところですが、そうもいかないのがこのゲーム。
理想と現実の間で揺れる選択にどういった決断を下すかが、本作の面白さであり、高く評価されているポイントとなります。
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Techland
ゾンビ系オープンワールドアクションの『Dead Island』を手掛けたことで一躍有名になった開発会社。
バイクやラリーなどのレース系ゲームも開発しているようですが、PC環境がメインであるため、日本国内でのそれらの知名度はあまり高くないようです。
主要開発タイトル
『Dying Light』
ゾンビがあふれる街中でのサバイバル×パルクールアクションが高評価を得ている一作。
オープンワールドのマップをパルクールで駆け抜ける爽快感と、昼夜で豹変するゾンビの脅威が特徴のホラーアクションゲームです。
昼は動きが鈍いゾンビたちも夜になると凶暴になり、熟練のプレイヤーですら油断するとあっという間にやられてしまうほど。そういった緊張感と、パルクールやグラップリングフックを駆使した軽快なアクションが人気を博した理由となっているようです。
今春に続編の発売が予定されていましたが、こちらも残念ながら発売延期のアナウンスがありました。新たな発売時期は明確にされていませんが、パルクールアクションがさらに強化されるようなので楽しみですね!
番外編
テヨン
同社は開発タイトルで有名というよりは、日本支社であるテヨンジャパンがパブリッシャーとして販売しているものに注目が集まっています。
ローカライズに定評があり、同社開発制品のみならず他国からのタイトルも、ローカライズおよび販売を請け負っているようです。
有名どころの同社販売タイトルはポーランド産ではないものの、ポーランドに本社を置く会社ということで、記載しました。
主要販売タイトル
- 『ヒューマンフォールフラット』
- 『ムーンライター 店主と勇者の冒険』
- 『アメリカン・フュージティブ』
- 『ザ・ウェイ』
開発側で有名なのは、『アーバントライアル』シリーズ。
ちなみに社名が韓国語のような響きですが、韓国とは関係ないようです。
同社のCEO曰く「ポーランド人にとってアメリカや日本を思わせる響きがある」とのことですが、このあたりの感覚はちょっと日本のそれとは異なっているようですね(笑)
まとめ
今までは「洋ゲー」「和ゲー」といったくくりで語られることがほとんどでしたが、今後は「洋ゲー」も国や地域で細分化されていくことでしょう。
また、中国や台湾、インドネシアといったアジアのゲームも見かけるようになりました。
ゲーム開発もグローバル化が進み、今後どんなゲームが生まれてくるのかと考えるとワクワクしちゃいますね。
ひと昔前までは日本以外のアジアのゲームは大方イロモノってイメージがあったけど、今はもうそんなことなくなったな
『Dandara』とか南米発のゲームで評価されてるものもあるしね。国内のゲームだけ遊んでるのはもったいないですわ
上に挙げたものの他にも、People Can Flyの『Outriders』やREIKON GAMESの『RUINNER』など、挙げていけばキリがないほどポーランド制のゲームが注目を集めるようになっています。
ポーランドでは、PS4やSwitchといった家庭用ゲーム機よりもPCゲームの市場の方が大きいらしく、PCゲームでヒットしたものが家庭用ゲームに移植されるといった経緯が主流でした。
そのため、日本ではまだポーランドがゲーム開発大国であることが知れ渡っていなかったりしますが、『Cyberpunk 2077』や『Dying Light 2』など、発売前から注目を集めるタイトルも増えてきており、今後ますますの発展が予想されます。
2019年は「和ゲー復権の年」などと言われましたが、この2020年は「ポーランドゲー隆盛の年」となるかもしれません。規模の大小に関わらず、ポーランドのゲームから目が離せませんね!
それでは!