ごりくまゲーム帳

”ごりら” と “くま” がゲームを遊ぶ様子をご紹介。二人で遊べるゲームのことなんかも。

【レビュー】想像力が世界を繋ぐ――『DEATH STRANDING』プレイ感想!

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『デススト』(PS4版)のレビュー!

みなさん、ゲームしてますか?
ぬいぐるみ系へたっぴゲーマーコンビ、ごりくま(@gorikuma_games)です!

2020年7月14日、『DEATH STRANDING』のPC版が発売されました!
本作はPS4版がすでに発売されていますが、『メタルギア』シリーズの生みの親として有名な小島秀夫氏(以降、コジマ監督)の独立後タイトル第一弾となります。

本作はゲームとして独特なメカニズムを持っているため、メディアの記事やプレイ動画なんかを見ても、どんなゲームなのか理解はしづらいかもしれません。
興味はあれど、「正直ちょっと迷っている」という方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

本記事はPS4版のプレイレビューとなりますが、PC版の購入を迷っている方にも参考にしていただけると幸いです。

このゲームはくましが熱心にプレイしてたな

最初は「ノーマンかっこいい」で始めたやつだけど、終わった頃には配達にどっぷりハマってましたわ

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レビュー

概要

Death Stranding 世界観

発売日 2019年11月8日(PS4)
2020年7月14日(PC)
ジャンル アクションゲーム 
プラットフォーム PS4/PC(Steam/Epic Games Store)
プレイ人数 1人
販売元 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(PS4)
505 Games(PC) 
販売形式 パッケージ/ダウンロード
定価 パッケージ:7,590円(税込)
ダウンロード:7,590円(税込)

各地で突如「デス・ストランディング」という現象が起こり、人々が分断されてしまった世界。
バラバラになってしまった人類を再び繋ぎ直すため、伝説の配達人「サム・ポーター・ブリッジズ」が、アメリカ全土を舞台に孤独な旅に出る!

というのが、導入部分のあらすじとなります。

特筆すべきは、登場人物に海外の有名アクターが使われていること。
主人公のサムを演じるノーマン・リーダスは、『ウォーキング・デッド』のダリル役などで有名ですね。
海外の有名俳優を自分の操作で動かせるのは、なんとも言えない面白みや嬉しさがあります。この感覚は、木村拓哉さんが主人公を演じている『JUDGE EYES』をプレイしたことがある人にはわかっていただけるんじゃないでしょうか。

フィールドはオープンワールドとなっており、アメリカの広大な地を自分の足で一歩一歩踏み進めていけます。
そんな広い土地でポツリポツリと孤独な暮らしをしている人々から荷物を預かり、目的地まで運ぶのが、このゲームのメインの遊びとなります。

イイネ!

余白の美

Death Stranding 余白

プレイしていて気づくのは、ストーリー・フィールドともに「空白部分」が目立つ造りとなっていること。
その空白部分に足跡をつけて、画をつくっていくのはプレイヤー自身なわけです。
語りすぎない・詰め込みすぎないことによる美しさが、そこに感じられます。

キャラの表情に浮かぶ微かな感情から、語られていないストーリーを推測し、岩と草しかないフィールドから、かつてそこにあった歴史を想像する。
そうしてプレイヤーそれぞれの頭の中に、それぞれの『デス・ストランディング』世界が構築されていくのです。

自分の通った後に道ができる

Death Stranding 道

最初はボコボコで歩きづらかった道も、何度か同じルートを通っているとなめらかになってきて、やがて道となります。

頑張って配達した成果が「イイネ」などの数値の他に、こうやって視覚的な変化を伴って実感できるのは思いのほか嬉しいものでした。
そしてならされた道を通ることで、プレイヤースキルの上昇を錯覚し、課せられた業務を効率よくこなせることに酔いしれられるのです。

自然にスケーリングされるゲームプレイ

Death Stranding スケール感

ゲームを進めていくと行動範囲が広がり、それにあわせて目的も大きくなっていきます。

  • 拠点までの道のりをどのように進むか?
  • たどり着いた拠点同士をどのように繋ぐか?
  • そして繋いだルートをどのように周るか?

そういった流れが、ごくごく自然にゲームプレイの中で展開されるのです。
この自然な展開が、ゲームへの没入をより一層深めてくれる役割を果たしているんですね。
あまりにも自然すぎて、意識しないとそれと気づかないのが、さすがコジマ監督というところです。

他者との繋がり

Death Stranding イイネ

何より忘れてはいけないのが、ゆるく繋がれるその他の「サム」たちとの関係。
ちょうどバイクのバッテリーが切れそうなところに発電ユニットがあったり、川の流れが急な場所や、メモリーチップの場所を示してくれる看板があったり。

ひたすら孤独な道のりが続くけれど、でも確実に他者の存在をそこに感じ取ることができて、間接的に助けたり助けられたりといったゆるい繋がりを持てるようになっています。

そして、その「ゆるさ」故に、相手の存在を強く意識できる側面もあります。
対戦型ゲームなどでは、リアルタイムに複数人が同じ場所で遊んでいますが、言葉もかわさずに倒したり倒されたりするような関係性は、ちょっと強いNPCを相手にしているのとほとんど変わらない印象を持つことすらあります。
そういったものよりも、コミュニケーションの手段が看板や「イイネ」しかないこちらの方が、「人としての存在感」をより身近に感じ取れたりするのだから、不思議なものですね。
※ここでは「人としての存在感」の感じ方を述べているだけで、リアルタイムの対人型ゲームより面白いとか、そういったことを言いたいわけではありませんのであしからず。

やってることは荷物の配達ってだけなのに、なんだかんだアクシデントがあったりして楽しそうだったな

一回一回の配送すべてにドラマがあるんですわ。一度として同じ配送はないんですわ

 

  • 深いテーマを持ち、想像力を刺激されるゲーム展開
  • 自然にスケールアップしていくプレイング
  • 負担にならない他者との「ゆるい」繋がり

イマイチ…

プレイヤーと主人公の乖離

Death Stranding 乖離

残念な点としては、「主人公=プレイヤー」として完全に一致しない違和感が付きまとうところにあります。
主人公のサムはあまりしゃべらず、配達時には「主人公=プレイヤー」の体験となっています。

しかし、この主人公には重大な秘密があり、人間関係などもプレイヤーの預かり知らぬところで築かれたものがすでに存在しているのです。
配達時は完全に自分と一体化していると感じていたキャラクターが、イベントシーンなどで突如として他人の顔を垣間見せ、そこでプレイヤーとの隔たりを感じてしまうんですね。

ただ、これはくまし文脈に対する解像度が低いだけで、この乖離に何かを見出す人もいるような気はします。単にくましにはその文脈が読みきれず、違和感だけが残ってしまった可能性もあるので、ここを楽しめるプレイヤーもいるだろうことは述べておきます。

 

操作に引っかかりを感じるUI

Death Stranding ふて寝

次に気になったのは、UIが直感的じゃないところでした。
ボタンの長押し操作が多いことと、キャンセルボタンを押した時の挙動が特に違和感の大きなものでした。

個人的な好みで言うと、荷物シミュレーターは決定ボタン長押しで決定ではなく、キャンセルボタンで決定および前の画面に戻るという操作にしてほしかったところですね。荷物の状態を戻すのは、別途「元に戻す」ボタンを置く形で良かったんじゃないかと思います。

ただ、これらは操作に慣れれば、特に気にならなくなることではあります。 

死生観も独特な感じがあるから、そのへん慣れるまで戸惑うかもな

世界観とかストーリーに浸りたい人は、小説版もオススメですわ。理解力がグッとアップして、より楽しめること間違いなし!

 

  • 主人公とプレイヤーの立ち位置で違和感を覚えるかも……?
  • UIには少し慣れが必要
  • ストーリーに戸惑ったら、小説版がオススメ!

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へたっぴなりの楽しみ方!

Death Stranding エンジョイ

冒頭で自称しているようにくましごりまるも、たくさんゲームをやっているわりにゲームが下手くそなんです。
しかし下手であってもゲームは楽しめる!
ということで、二人がへたっぴなりにどのように楽しんだかを、ここでは伝えていきます。

他の「サム」を頼ろう!

配達をスムーズに完遂するには、国道やジップラインを有効に使うことが重要です。
しかし、これらを自分ひとりの手ですべて整えようとしたら、とんでもない労力が必要となることでしょう。

そこで、自分とは異なる「サム」(他のプレイヤーたち)が残してくれたものを、最大限に活用することをオススメします。
特にジップラインは、他プレイヤーの残したものをハブとして、一気に活動範囲を広げることも可能となっているので、積極的に使うと良いでしょう。
他プレイヤーが建設したジップラインでも、素材を投入すればレベルを上げられます。
そうすることで移動距離も伸びるため、一見無駄な所に建設されているように思えたジップラインも、有用になることがありますよ。

敵が強けりゃ難易度を下げればいいじゃない

Death Stranding 戦場

ゲームのメイン部分は配達になりますが、その合間にBTやミュール、さらにはテロリストといった敵対勢力と、銃を使った戦いとなる場面もしばしばあります。
銃でドンパチするのが苦手なんだよな……という人も、きっといることでしょう。
ですが、本作はプレイ中いつでも難易度を変更することが可能なんです。
難易度を「Easy」や「Very Easy」に変更すれば、配達を邪魔してくる不届き者たちもサクサク倒せて快適に遊べるのです!

ミュールのポストから荷物を回収する依頼などは、一時的に難易度を変更する戦法が有効です。

  • まず依頼を受託する前に、難易度を「Very Easy」にする
  • 対象地域のでミュールたちを一通り倒す(気絶させる)
  • 難易度を元に戻す
  • 目的の依頼を受託する

という手順になります。
こうすることで、難易度「Hard」でも難なく依頼達成が可能となります!

Death Stranding BTと遊ぼう

Very EasyならBTだって怖くない!

難易度変更はちょっぴり反則くせえやり方だけどな

は? 別にバグを悪用してるわけじゃないし、システムとして許容されてる方法なんだから問題ないですわ

 

  • 配達には国道やジップラインをフル活用しよう
  • 他のプレイヤーが建設した施設を頼ろう
  • バトルの時は(一時的に)難易度を落とそう

まとめ

Death Stranding クリフ

今までに似たタイプのゲームがあまりなく、ジャンルとしても定義しづらいこのゲーム。
身もふたもないことを言ってしまえば「プレイしてみるのが一番」ではあるんですが、当レビューで少しでもゲームの雰囲気が伝われば幸いです。

また、本作にはあらゆる所にコジマ監督の「Like(もしくはLove)」が詰め込まれています。
メモリーチップを集めることでそれらにも触れることができるので、コジマ監督の嗜好に興味がある方は必見です。

正直、素晴らしい面はまだまだあって、挙げていけばキリがないほど。
(BGMの雰囲気やその使い方、設定項目が充実しまくりのフォトモードなどなど)
銃の撃ち合いなどのわかりやすい爽快感には乏しいところですが、自分の努力や工夫がきちんと報われて、それが他のプレイヤーからの「イイネ」に繋がる体験は、本作でしか味わえないものです。

類を見ない遊びで、ちょっとクセがある故に評価も別れてしまうタイトルですが、どんなものかをある程度知っていて、その上で遊びたいと思ったなら、きっとこのゲームは記憶に残るものとなるでしょう。

オープンワールドのゲームが好きな人は普通に楽しめそうな感じだったな

ミッションのひとつひとつに物語を妄想できるような人は、がっつりハマれるはずですわ

コジマ監督の美学に基づく、様々な「美しさ」に触れられるのも大きなポイントです!

オススメ度:3.7

★★★★★
★★★★★
 
こんな人にオススメ
 
  • コジマ監督のファン
  • 目的達成までの工程を自分で組み立てるのが好き
  • 高フレームレートでヌルヌル動く『デススト』を遊びたい(PC版限定)